何ともやりきれない…


本日、いつものケーキ屋さんに、予約しておいたクリスマスケーキを受け取りに行きました。
満タンになったスタンプカード(500円引きになります)があったので、そのカードを持参して。
店に着いて予約票とスタンプカードを出すと、店員さんのおばちゃん(オーナーの奥さんと思われる)が少し困った顔をされました。
「クリスマスケーキはカードは使えないんです」
嫁から使えない可能性を聞いていたので、
「あ、じゃあいいです。全然大丈夫です」って伝えたらおばちゃんが
「引かせていただきます」って。ちょっと心配になって
「本当にいいですよ」って言うと
「年内いっぱいで閉めますので、使って頂きたいのです」
「?」
一瞬で凍り付きました。
「え?本マですか?ずっとここのケーキ好きで、甘すぎなくてちょうどいい上品な甘さで。
子供達もここ以外のケーキは甘すぎるやら、まずいとか言うんで本当にどうしよう…」
思わず本音で、思ってる事を全部言ってしまいました。
「みなさんにも、そう言って頂いてるんです」
おばちゃんはそう言って店の奥へ。
そうしたら、奥からマスター(パティシエの店主(推定65±5歳))が出て来られました。
「いつもありがとうございます。実は年内いっぱいで閉めるんです」
これもまた本音で
「うわ〜。本マに残念やわ〜。次から(次のケーキ購入予定から)どうしよう。
もう一店舗(実は姉妹店があります)は、まだ続けられるんですか?」
「両方です」
何とも言えない絶望感が自分の中に漂います。でも、それと同時に違う思いも沸き上がりました。
素直に頭が下がりました。
「今まで本当にありがとうございました。
長い間お疲れ様でした」
心の底から沸き上がった言葉でした。
「いつまでですか」
の質問にマスターは
「年内いっぱいは営業の予定ですが、在庫等の都合上、売り切れたら早く閉めるかもしれないです」
とのこと。
長く慣れ親しんだ味へのお別れ、当然、産まれたばかりの三女にも食べさせてあげるつもりだった美味しいケーキが食べられなくなる口惜しさ、様々な思いが交錯しました。ナイトスクープに依頼して強制的に作ってもらうと言う手段も残ってはいるのですが('Д')
「閉店までに、子供達を連れてもう一回来ようとおもいます。あの子達に選んで食べさせてあげたいので」
そう言うとマスターはすごく嬉しそうに切なげに「ありがとうございます」とおっしゃってくださいました。
次の休みまでは売り切れない事を切に願います。
クリスマスケーキを受け取って、店の前に駐車した車に乗り込み発車させるまで、マスターとおばちゃんは何度も何度もお辞儀してくださいました。
本当に残念でたまりません。
三女の1歳のバースデーケーキ以降のケーキイベント、本当にどうしたらいいのか、少し胃が痛くなるくらいに悩み中です。
京都の醍醐にある「コクリコ洋菓子店」様、本当に長い間お疲れ様でした。そして本当にありがとうございます。贅沢を言うと、もう少し続けてほしかったです。せめて三女にもこの味を教えたかったです(*_*)