ちゃるめら♪

また昔の話ですが、今から約10年前のコトです。
当時、印刷関係の会社に勤め、週に30時間くらいの残業の日々が続き、いくら若かったとは言え、ついに身体が悲鳴をあげて、腰痛で3週間ほど入院する羽目になりました。
その時、4人部屋だったのですがその中の1人の話です。
池田さん(仮名)は盲腸で、摘出手術を受けてまだ1〜2日といった様子でした。その人は15歳くらい年上で、当時40前だったと思います。
自分は腰痛で昼間の点滴とリハビリ以外は特にする事もなく、夜はスーパーファミコンを持ち込んでゲームしたりしていました。
事件が起こったのは金曜の夜。関西ではかなりの視聴率を稼いでいる探偵ナイトスクープが放送されている時のコトでした。関西での視聴率を裏付けるかのように病室の視聴率は100%で、もちろん池田さん(仮名)も見ておられました。
その日のネタはチャルメラの笛の音がおかしいおじさんを捜して欲しいと言ったもので、ナイトスクープアカデミー賞でも紹介されたほどの面白いものでした。
阪神大震災の前はよく来ていたおじさんが、震災を境に姿を見せなくなったのでぜひ捜して欲しいと言うもので、鍵になるのがその笛の音程のズレだけでした。
しかし探偵(確か桂小枝さんだった)が見事にさがしあて、いざ笛を吹いて頂きましょうとなったその瞬間、病室はいっせいに爆笑になりましたが、一人だけ悶絶しながら笑っている人がいました。池田さん(仮名)です。
盲腸の手術をして間もないのに、爆笑してしまい激痛と笑いをこらえられずに、最後には(笑いで)少し震える声で「助けてくれぇ〜」って…。
最終的には看護婦さんまでかけつける大騒ぎに…。
バラエティ番組は時と状況を選んで見ましょうね。
特に盲腸の手術したあとはやめましょう。
前回に引き続き今回も100%実話です…。