揺さぶられる魂…

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
1月もあっと言う間に22日。もうすぐ2月です。
ついこの間の土曜日(1月20日)に京都の梅小路に行ってきました。
久々に間近に見るSL。もの凄くカッコいいです。チビ達も運転席に座ったりして結構よろこんでいてくれたように思います。
午後から出かけたので、SL巡航の最終便に乗るコトになりました。乗り口には“大きな音で汽笛が鳴るので小さなお子様は要注意”の表示。自分も間近で生SLを見るのは小学生以来なのでかなりドキドキです。どれくらい大きな音で鳴るのか、記憶の糸をたどっても明確には出てきません。
チビ達に「怖いから耳ふさぎ」と言って耳を押さえさせます。そして汽笛。かなりの大音量でしたが、思っているほどには大きくなく、それでいて何かしら最後の力を振り絞るような…。
切なく、力強く、大きく、そして何か悲しい。真横には併走するJR山陰線、そして少し離れて見える東海道新幹線。時代のうつろいを瞬時に感じさせ、それでいて“オレはココに居る!!”と言う様な振り絞る雄叫び。
デビュー当時は花形として扱われ、今は博物館の片隅です。それでもわずかな距離を現役として走り抜け、現在の在来線と並走し、その雄姿を見せ付ける。
汽笛を聞く度にそのSLの叫びを聞くような、何だかそんな気になりました。700系新幹線(サスペンションが柔らか過ぎてキライ)の原点、むしろ現在の全ての在来線の起点となっているSL。環境や資源やコスト的なコトを考えると復活はムリでしょう。でもあの雄叫びに、何だか魂の揺さぶりを受けて、(自分が思っていた現在最高の500系新幹線より)「SLが最高やね」と思わず愛妻に囁いてしまいました。
機械的でないアナログ的なあの振動、音、そして速度(最高時速で120㎞/hほど出るらしいです)は、全てにおいて高速化しすぎた現代社会に再考の余地を与えるものだと感じました。
今、日本のカエルが絶滅の危機に瀕していると聞きます。同じように効率化で切り捨てられていく古き良き日本のSLが無くならずに残ってくれる事を、切に願います。
ちなみに最初の汽笛を聞いた時に少し泣いてしまいました(照)。